デッドライン読書会#10「Design It!」(前半)の感想文

課題図書

第10回のデッドライン読書会(デッドライン読書会とは?→読書×締切ではじめる「デッドライン読書会」を始めました)の課題図書は、「Design It! ―プログラマーのためのアーキテクティング入門」です。オライリー社から、2019年11月に翻訳・出版されました。今回は、本書の前半部分(最初〜226ページ、第1部と第2部)が範囲です。

訳者の島田 浩二さんが本書を紹介するブログのポストがありましたので、そちらのリンクも掲載します→https://snoozer05.hatenablog.jp/entry/2019/11/16/181626

感想文

今回のアウトプットもこれまでと同様に、最初に「全体」の感想を書いて、続いて気になった部分を「個別」として、引用にてコメントするスタイルで行きます。

全体

今回の読書会の範囲は、

  • 第1部:ソフトウェアアーキテクチャ入門
  • 第2部:アーキテクチャ設計の基礎

でした。

本書は、「チームのアーキテクト能力を高める」ことを重要視していることが特徴的なテーマだと思います。アーキテクトのロールを持つ個人がその能力を高めるためだけに本書を読むと言うよりは、チームメンバーが持つ設計力のレベルを上げるにはどういったアプローチがあるかも整理しています。序文で、George Fairbanksさんが「本書は(略)アジャイルとアーキテクチャをうまく融合させている」と言っていますし、本書原著の副題が「From Programmer To Software Architect(プログラマーからソフトウェアアーキテクトへの道)」でもある通り、「チーム」というのがキーワードであると感じました。

もう一つの特徴は設計の進め方として、デザイン思考の考え方をベースにしている点です。デザイン思考の4つの原則:

1. 人間性の規則(The human rule)
――すべてのデザイン活動は究極的には社会的な性質を持つ。

2. 曖昧性の規則(The ambiguity rule)
――デザイン思考者は曖昧性を保全せねばならない。

3. 再デザインの規則(The re-design rule)
――全てのデザインは再デザインである。

4. 触感性の規則(The tangibility rule)
――手で触れられるアイデアを作ることは常にコミュニケーションを促進する。

https://ja.wikipedia.org/wiki/デザイン思考#デザイン思考の性質

特に4番目のTangibiriltyを言及することが多かったです。アーキテクチャは設計の中でも、解像度(概要と詳細)を変え、ビューポイントを変え、(システムに対する)理解を深めていく特徴があるため、その意図を関係者が理解できるように、様々な形で触れられるようにすべきというわけです。例えば、「線と箱を使いモデルをホワイトボードにスケッチ」することや、「プロトタイプのアプリやコードを作成しデモ」することなど。また、品質特性にフィットできるアーキテクチャかどうかを早めに検証するために、多様な触覚性が求められると思います。ちなみに本書ではその一例を、後半第3部16章に「設計をタンジブルにするアクティビティ」という章で深堀しているようです。後半戦に期待します。

個別

この個別部分では、気になった文章を引用して理解を深めようと思います。

優れたソフトウェア開発チームは機能を素早くリリースするために技術的負債を戦略的に利用する。

1.1 ソフトウェアアーキテクトが行うこと(P.7)

文字通り正しく負債を使うべしというところ。お金の増減をなだらかにすることを目的として負債を利用するように、チームの負荷やパフォーマンスを最適化する目的で技術的負債を利用しなくてはいけない。ただ惰性で借金はしてはいけない。

すべての優れたアーキテクチャは、変化の必然性に責任を持つ。

6.5 変化に向けて設計する(P.95)

身にしみます。そして、次節にて、拘束力のある判断はなるべく遅らせるというとことがポイントとなっていますね。

私たちが選ぶ名前は、設計しているものをどれだけ理解しているかを反映している。理解が深まるにつれ、概念に付ける名前も変わる。

8.2.4 良い名前を使う(P.126)

ここでは、Arlo Belsheeさんの「7 Stages of Naming(名前づけの7段階)」が紹介されていました。Twitterで原典を発見したので下記に引用します。

チームがアーキテクチャを自分たちのものにするには、(略)必要な知識とスキルを、チームへ注ぎ込もう。これがうまくいっているとき、アーキテクトは設計判断をすべて下す権威あるリーダーというよりも、コーチやメンターのように見える。

13.2 意思決定を促し、スキルの成長を促進する(P.215)

どうも「アーキテクト」とは孤高の人というイメージがありますが(なんでだろう…)、本書のイメージは上記引用の通り。

次回(#11)

スケジュールはGoogleカレンダーで分かるようにしています。本日以降は次の要領です。

  • #11の候補書籍
    • Design It!(後半戦)
  • デッドライン
    • #10の感想交換1Week(2/24〜3/1)
    • インターバル(※今回は前半と後半の間のため、ありません
    • #11の読書する時間2Week(3/2~14)
    • #11のブログポスト期限(3/15)
    • #10の感想交換1Week(3/16〜22)

【子育て】男性育休の7つの法則

先月の2020年1月にコネヒト株式会社(「ママリ」というママ向けアプリを提供している企業)の調査に基づいて、男性育休時の家事・育児時間に関する記事が出てちょっとバズっていましたね。下記のリンクは日経新聞オンラインのものですが、「とるだけ育休」が蔓延してそうだという記事が散見されました。

 日経新聞「育休夫の協力不十分 民間調査、3人に1人が2時間以下

もとになったプレスリリースは、こちらです。

 PRTIMES「夫が育休を取得した508名のママ調査から見えた「とるだけ育休」の実態と育休の「7つの法則」ー男性育休義務化の流れの中、「育休の質」に焦点ー

男性育休の取得時間が短いというくだりももちろんありますが、主題は育休活用のカギとして、「育休の過ごし方7つの法則」と育休準備のポイントがある、これらを学び、育休を通して、夫婦(家族)の幸福度を向上していこうという素敵な内容でした。すばらしい。この7つの法則ですが、自分に当てはめるとどうなのかな?と思い、メモがてらコメントを書いてみます。

育休の過ごし方7つの法則

7つの法則はこちらでした。

  1. 量的に担当する
  2. 主体的な姿勢で取り組む
  3. 精神的に支える
  4. 休息をとらせる
  5. 十分な期間取得する
  6. 必要なスキルを習得する
  7. 家族との時間を楽しむ

ちょっとコメント

我が家は一人目に引き続き今回の二人目も完全母乳。母乳関連のトラブルが多く起きることを見込み、二人目の出産・育児にのぞみました。取っ掛かりの方針として、授乳以外は基本的に夫の役割です。そうなると、「量的に担当する」、「主体的な姿勢で取り組む」、「休息をとらせる」、「必要なスキルを習得する」、「精神的に支える」は満たせていると思います。とはいっても苦手な家事はあるわけで、唯一、家を隅々までキレイにしてって言われると、、、私にはちょっとできません^^;(最初から「諦めて」とお願いしています)

「精神的に支える」で私が大事かなと思っていることの一つが、家族が病気したときに備えられているか、です。急病になったときに行く病院、電話する場所(子ども医療電話相談、など)を知っている。夜間に車を出せるように備えられている(家族の体調が怪しいなと思ったときにお酒飲まない)。などなど。

十分な期間取得する」。今回取得しているお休みは、当初は有給休暇、途中から育児休業で、出産2週間前から出産後8ヶ月めまでをお休みとしています。

この期間に対する想いとしては2つありました。「出産2週間前」は、私が専業主夫モードに慣れるための準備期間です。普段あまり担当していない長女の幼稚園関係の準備になれることや、出産と産後の準備にあてました。出産直後1ヶ月は妻は基本的には動けないため、いきなり主夫をスタートするのではなく、暖機運転をして出産を迎える形としました。これは成功でした。

一方おわりを生後8ヶ月目までにしたのは、生後6ヶ月目から始める離乳食を軌道にのせようというところです。長女の経験からだいたい2ヶ月あれば大丈夫かなと考えています。出産後の育児が大変になる山場は、出産前後離乳食開始時卒乳時だと思うので、そこは意識していきたいです。卒乳時は、いまの育休は終わっているので、別にお休みをとることも考えています。

家族との時間を楽しむ」。以前のブログにも書きましたが、長女と過ごす時間が長くなりました。朝の時間、幼稚園帰りの時間、帰ってから夕食までの時間、お風呂を出てから寝るまでの時間。平日の夕方に縄跳びの練習や、自転車の練習に付き合うことができています。その裏(?)で、妻はストレス解消にお菓子作りをしてて、帰ったらおやつが出来ているというのはやはり幸せだと感じます。こういう余裕があり、その後の人生を豊かにしてくれるきっかけのひとつを与えてくれることも、育休の大事な役割なのかもしれません。

これが「育休の過ごし方7つの法則」へのコメントでした。この7つの法則は、主に妻と家族に目線が向いていると感じましたので、夫の目線でいくつか追加してみようと思います。

7つの法則+3つのゆとり

夫側には「3つのゆとり」をあげようと思います。(夫側と書きましたが、書いていて思うには、夫婦どちらにも当てはまりますね。あと私自身の境遇をベースに書いていますので、そこは予めご容赦ください。)

ストレスを溜め込まない

会社員から専業主夫となりますので、環境が一変します。産後当初は物理的にも精神的にもより狭い範囲に集中することになり、ストレスを感じるようになると思います(働いていないことによる「置いてけぼりになるんじゃないか?」といった不安感など)。そのストレスを溜め込まない方法を用意しておくのが大事だと思います。出産は計画出産でもない限り、急に来て、急に育休に入るという方もいると思います。その移行がなるべくなだらかになるように準備しておくのは肝要です。

体力的に無理をしすぎない

これは特に出産直後〜1ヶ月くらいの間です。頻回で安定しない授乳の期間は、夫側も完璧を期そうとすると、朝も晩も動きっぱなし。それが原因で夫側が倒れてしまったという話もたまに聞きます。妻と上手く分担すること、夫婦の両親を頼ること、入院期間中は病院を頼ること。

あとは世の中にすでにある育児を簡単にする方法をちゃんと勉強しておくことも有用だと思います。調乳が大変なときに備えて、粉ミルクだけでなく液体ミルクを。着替えをさせるのがめんどくさいときに備えて、肌着が一体型のカバーオールを。買い物はAmazonを。料理は少なくとも上手に味噌汁が作れるようにしておく(味噌汁があれば食事はどうにかなる)。

お金も備える

育休中にに発生する無収入の期間にどう備えるかです。育児休業給付金は給付タイミングがイケていなく、申請後2〜3ヶ月後に最初の支給、その後2ヶ月ごとの支給となります。(愚痴ですが、給付金の上限を80%にするといった議論がありますが、それより支給頻度を上げて、働いているときの給料と同じタイミングにしてくれる方が嬉しい)。普段の貯蓄とは別に、生活の運転資金が安定するような手立てを事前にうっておけると安心です。

おわりに

自分の過ごし方を整理するために、7つの法則をみてみました。ところで、最初の議論の、ではどれくらいの時間を育児・家事に費やしているかなと思い、だいたいで数えてみると、6時間くらいでした。もし下の子が完全母乳でなく調乳とミルクの授乳があるなら、これにもう1〜2時間くらい足されるんかなぁ。

以上です。

【読書メモ】闘うプログラマー

闘うプログラマー[新装版] ビル・ゲイツの野望を担った男達」を読みましたので、読書メモです。

本の紹介

闘うプログラマー[新装版] ビル・ゲイツの野望を担った男達」は、Windows NTの開発記録です。Windows NTは、1993年7月にリリースされましたが、本書初版は原著・翻訳書ともに、1994年に出版されています。リリース間もなく、開発に携わった当事者にインタビューを行い、本書にまとめてあります。登場人物は50〜100名いるんではないでしょうか。ゼロからOSを買いはすするという巨大プロジェクトの生々しい姿が、とても細かい出来事から組み立て上げられており、苦しい開発を乗り越えた経験があるエンジニアだと、感傷に浸らずにはいられない書籍です。

読書メモ

1.5億ドル、4年間、延期に延期を重ねるリリース日、止まらない要望、潰したそばから爆発するように出るショーストッパー(原著のタイトル、危機的な不具合を指す)にまみれながら、最新で革命的なWindows NTを開発するストーリーです。キーパーソンは、マイクロソフトで伝説と言われるディビット・カトラー。この人の熱量と、信念の強さがとても響きました。

  • 設計は完璧にできる、完璧にできた設計からはバグは出ない。
  • 一点にフォーカスする。それはバグだ、バグを潰せ。
  • プレイングマネージャーとして、魅せる。

良し悪しがあるのは当たり前ですが、仕事への情熱の注ぎ方はすごいものを感じました。まさに闘うプログラマーです。でも、そんな、ブルドーザーみたいなカトラーだけでは、チームはうまくまとまらず、腹心のロウ・ペラゾーリがファシリテーションの能力を発揮し、チームをまとめていく。最後はデスマーチだったが、全員でスクラムをくんで突進し、リリースに漕ぎづけるという怒涛のストーリーでした。

いくつか、気になったセンテンスがあったので、抜粋します。

マイクロソフトでは、管理者もコードを書くのが原則だ。(略)ソフトウェア会社では、管理者はプログラマーの言いなりになりやすい。スケジュールは守られず、製品は失敗に終わり、予算は膨れ上がる。すべては、現代の魔術師たちがしていることを、トップの人間が理解できないからだ。(略)マイクロソフトでは、プログラマーが管理者だ。

第五章 熊の咆哮 P.145

カトラーが途中、全チェックインを監視する!と言い出したときはびびりました。

実際、カトラーはハリウッドの偉大な監督が持つ特徴をそなえている。スターや優秀な裏方に、自分の好みやビジョンを吹き込むことができる。ユーザーに媚びることを拒否して、自分のビジョンを守り抜く(略)監督としてだけではなく、俳優や裏方としても優れた能力をもっているため、現場に密着でき、最前線にたてる。

第七章 出荷モード P.204

「自分のビジョンを吹き込む」って素晴らしい能力。

次はユーザープロファイルとプログラム・マネージャーの開発を担当したキャロルの節。ここは手に汗握ったなぁ。

キャロルはあせっていた。バグに叱責されているように感じた。

(略)

バグはつぎつぎにみつかった。

(略)

バグはつぎつぎに処理できた。一週間後には、あと一歩で「ゼロバグ」を達成できそうになった。

(略)

この朝は気になっているものがあった。それを見つけて、キャロンはうなった。エスティ・ミンツからのメールが2通ある。(略)新しいバグが2つ。

(略)

最後のバグを始末した。やった。廊下に出て、手を上げて踊って歩いた。だれかれかまわず電話して、「ゼロ・バグ」を自慢した。

第十章 ショーストッパー P.350〜353

そういえば、本書の後半の中心は、ビルド・ラボ。ホワイトボードに書かれたチェックイン一覧をみながら、それを最新のビルドに組み込むか決める。そこにはカトラーも出張ってきて(出張ると言うか、自分の家だって言ってたかな・・・)、ビルドと自動テストの出来に一喜一憂。ここからドッグフーディング用のビルドが配信されるため、まさに最前線です。

この本が読みやすいかといえば、インタビューを集めてストーリー調にしてある、かつ、登場人物は出自から書かれてあり、けっこう読むのが大変でした。ただ、プロジェクト型の仕事をしたことある人や、ちょっと昔のWindowsを知っている人は、「こんなことにまみれながら、作られていったんだ!」と感動を得られると思います。読んでよかったです。

以上です。

【読書メモ】トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦① ブランド人になれ!

CCCメディアハウスが出版した「トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦① ブランド人になれ!」を読みましたので、その読書メモです。

本の紹介

トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦① ブランド人になれ!」は、翻訳書である本書の出版が、2000年です。原著の「The Brand You 50」は、1999年が出版でした。すでに20年前の本になるのですね。先輩からの紹介で手に取りました。

トム・ピーターズさんは、マッキンゼーのコンサル時代に、あの「7つのS」を開発した人としても有名な方です。ホームページはこちら→https://tompeters.com/

本書はタイトルに番号がついている通り、シリーズ(サラリーマン大逆襲作戦シリーズ)ものです。②が「セクシープロジェクトで差をつけろ!」、③が「知能販のプロになれ!」と続いています。

読書メモ

ブランド人とは、自分の人生・自分の仕事に、責任を持ち、「あいつらのせい」なんて言わずに、新しいミレニアム(ってもう20年たっちゃいましたが)を、(文字通り)生き抜いていく人をさしています。ブランド人になるために必要な、ものの考え方や、ノウハウ、気合いを50カテゴリあげています。50ある時点ですでに多いのですが、50それぞれに「やってみよう」という実践セッションがあり、読者ができる具体的なアクションが列挙されています。それをすべて足し合わせたら、200〜300くらいやることがあるなんとも熱い本です。ちなみに、200〜300のうちの1割は「前のページをもう一度読め!」とか「前の項目を口に出して10回読め!」みたいなものです。大事なことだから繰り返しましたってことですね^^

本書でとにかく何度も言われることを私の覚えで箇条書きにすると、

  • 自分は会社だ。「○○○○株式会社」(○は自分の名前)と思え。
  • まずはアクションしよう、それもいますぐに。実ることに時間は書かあるかもしれないけど、動き始めるのは今だ。21歳も51歳も関係ない。いま実行だ。
  • 仲間を増やそう。相棒を増やそう。朝食、ランチに誘うのだ。
  • ○○○の会を作ろう。みんなで議論するのだ。
    • 例えば、「ブランド人クラブ」、「時間に悩めるものを救う会」、「アイデンティティ勉強会」、などなど
  • つまらない仕事は、胸の高鳴るプロジェクトへ変えるチャンスだ。
  • 一点に集中しよう。

さきほど20年前の本だと書きましたが、書かれている内容はまったく色褪せないです。世の中は、むしろトム・ピーターズさんの予言通り「ブランド人」がどんどん増えている印象があります。所属する組織や団体以上に名前にブランドがある人たちです。ちょっと時代を感じさせるなと思える「名刺」についての教訓ですらも、「いまっぽくEightに突っ込んどけばよいか」と思っていた自分は、ちょっと反省する必要がありました。名刺は何度も見返し、そこから仲間を増やすのだと。

お正月に、今年一年の計ということで「やってみたいこと」を100個作りましたが、その中に「見識家の話を聞く」(賢い人の講演を聞きに行く、みたいなイメージです)といった項目がいくつかあります。この本を読んで、ただ話を聞きにいくのではなく、ランチにお誘いしてみるなど、次に繋がるようなアクションに変えてみたほうが面白そうと。失うものもないので、失礼に当たらないようにして・・・。

具体的なアクションに、勉強会や、セミナーに参加しましょうといのうがあって、そのなかに「トーストマスターズ」に顔を出してみなさいというのがありました。トーストマスターズというのを知らなかったため調べたところ、

トーストマスターズは話し方、パブリックスピーチ、リーダーシップを学ぶ国際的な非営利団体です。全世界143ヵ国にある16,600 以上のクラブから自分にあったクラブを選び、会員同士が相互に学び、スピーチとリーダーシップスキルを向上させることが目的です。

http://district76.org/ja/about/

いま自分に必要なやつだ。日本にも200クラブくらいあるとのことで、隣町にもクラブがありました。一度ゲスト扱いで参加させてもらおうかなぁ。

最後になりましたが、本訳の品質について。本書は洋書の翻訳書ですが、著書トム・ピーターズの気概や勢いもそのまま伝わってくるとても良い翻訳でした。後続のシリーズはもちろんのこと、(人となりも分かったような気がするので)「エクセレント・カンパニー」も読んでみたいと思いました。ただ、、本を読むより前に、本書のアクションをまずはやれっていうところなんでしょうが・・・がんばろう。

以上です。

デッドライン読書会#09「IT業界の病理学」の感想文

課題図書

第9回のデッドライン読書会(読書×締切ではじめる「デッドライン読書会」を始めました)の課題図書は、「IT業界の病理学」でした。2019年11月に発行された書籍です。今回は1回で全ページ分を読む回になります。

感想文

感想文です。全体を通して感じたこと、個別に気になった部分へのコメントをまとめます。

全体

感想の前に、本書の構成を説明します。

本書では、IT業界に存在する「病」を、研究して治療・予防することを目指して病理学とうたっています。各章が病名となっており、症例は合計34ありました。それらに対して、

  • 症状と影響
  • 原因・背景
  • 治療法
  • 予防法
  • 異説
  • 補足

という切り口で対処方法などをまとめています。

本書で取り上げられた「病」は私も見たことある(罹ったことがある!?)ものがあり、各章のタイトルだけ見ても「それね!」と思うものが多々ありました。例えば、

  • 「運用でカバー」依存症
  • プロジェクト管理無計画病
  • 再発防止につながらないトラブル解析

各章は著者らの現場での実体験に基づくものが多く、必ずしも読者の現場(や、その病)にはぴったり当てはまらないかもしれませんが、各章で上がった症例の着眼点や病理学の切り口が参考になり、自身で過去の苦い思い出を思い出しつつ、自分で分析するのが面白そうだなと感じました。

個別

本書で個別に気になった部分をまとめます。

キーワードは「歯を磨くように」です。

2-01 全部揃ってからレビュー P.55

なにかのレビューをするときにビッグバン的に全部揃ってからレビューをスタートするのではなく、気軽にカジュアルに小さな単位で進めましょうというメタファーです。この歯科治療のメタファーはちょっと面白いと思って、メモ。

■設計ドキュメントに記載されていない内容はテストされない(テストが漏れる)

■テスト担当者の大きな責任の1つは、設計レビューのレビューワー全員が見落としている欠陥を指摘することであると考えている

2-06 テストケース肥大病 P.77

ちょっとこの記載は微妙と思いました。

ここでいう設計ドキュメントに記載されていない内容とは、(ドキュメントは横においといて)「設計されているもの」だろうか、「設計されていないもの」だろうか、それともいわゆる「当たり前品質」的なものだろうか。気づきレベルではテスト担当者が指摘できるかもしれないが、それを最後の砦と役割付けるのだけではなく、もう一歩の改善策が必要なんだろうな。

QAW(Quality Attribute Workshop)という手法を使うと効果的です。QAWは、そのソフトウェアに対して、将来にわたり、どのような品質特性(性能や使い勝手など)を求められるかについて、関連部門(マーケティング、営業、評価、運用部門など)のキーマンを集め、ワークショップを開いて、関係者で予測・合意するものです。

3-01 困りごとが解決されないヘルプデスク P.83

QAW…はじめて聞きました、勉強不足・・・。ネットで調べましたが、日本語の解説が特に見つからなかったので、出処と思われるSoftware Engineering Institute(SEI)の資料を見つけました。ご参考までに。

ワークショップで作る成果物(目的)は、アジャイルサムライで言うインセプションデッキに近いものですね。インセプションデッキの内容を一部掘り下げ、より品質特性にフォーカスした議論を追加すると行った形式もありかもしれません。

会議では「三現主義:現場、現物、現実の重視」を必須ルールとします。

4-06 問題解決のための会議に当事者が参加していない P.131

この三現主義という言葉が気に入ったのでピックアップ。NRIの用語解説の説明が詳しかったです。→NRI用語解説 経営戦略・事業戦略 三現主義
3 Reality Principle

受託開発下において、「現」をないがしろにしてしまう雰囲気をよく感じます。ここでいう「現」というのは、例えば、「ソースコード」、「開発の現場」、「エンドユーザーの現場や気持ち」、「(サーバなどの)本番環境」、など。こういった「現」に対して勘がちゃんときくように、

  • ソースコード/本番環境
    • プログラミングする能力を始め、ソフトウェア開発の基礎スキル
  • 開発の現場
    • チーム運営や、評価、プロジェクト管理スキル
  • エンドユーザーの現場や気持ち
    • ヒアリング能力や、チェンジマネジメントに関する知識、懐に入るひととなり

といったことは日々研鑽しなくてはいけないな〜と思います。身にしみる。

治療法

「その解決策を1年前に知っていたら、今回のトラブルは発生しませんでしたか?」

4-07 再発防止につながらにトラブル解析 P.133

このキラークエスション、良いですね。当時知っていたら、もしくは、当時実行していたら、そのトラブルは発生しなかったかを、振り返りの際、深堀の観点として入れるとより良い議論ができそうです。なぜいま(振り返りの際には)気づけたのに、それを当時(問題が発生した時点)は気づけなかったのか、もしくは、実現できなかったのか。などなど。

次回(#10)

スケジュールはGoogleカレンダーで分かるようにしています。本日以降は次の要領です。記念すべき#10の書籍はまだ決まっていません。候補はこのあたりでしょうか。

  • #10の候補書籍(検討中)
    • Design It!
    • INSPIRED 2nd Edition
    • フィンテックエンジニア養成読本
    • チーム・ジャーニー(ただし、2020年2月17日発刊)
  • デッドライン
    • #09の感想交換1Week(1/27〜2/2)
    • インターバル(2/3-9)
    • #10の読書する時間2Week(2/10~2/22)
    • #10のブログポスト期限(2/23)

【家事】LFCコンポストをはじめました

前回のポスト(【子育て】育休4ヶ月目になりました)で、コンポストをはじめる、ということを書きました。年明けに注文していたローカルフードリサイクリングのLFCコンポストが届きました。意気込みがてら、やろうとしていることを書こうと思います。

コンポストとは?

コンポストとは、家庭から出た生ゴミをコンポスターという容器に入れ、微生物などの力を借りて作る堆肥のことです。コンポスト化(=堆肥化)できる生ゴミは、野菜くず、食べ残し、コーヒーやお茶の出がらしなどです。こういった生ゴミは1日あたり3〜4人家族で300〜400グラムほど出るとのこと。ためしに我が家(4人家族)で計ってみたところ、昨日分は350グラムの生ゴミがありました(昨日は野菜の芯を処分したので普段より若干多め。普通なら300グラムいくかいかない程度と思います)。

コンポストをや、生ゴミ処理を各家庭で行うことは、自治体から推奨されていることが多いです。街によっては補助金が出たりします。これは、生ゴミに含まれる水分の量が多いため、焼却処理に多くのエネルギーが必要になるからのようです。生ゴミの90%は水分だとか。

LFCコンポストとは?

LFCコンポストは、都市型のコンポスターをうたっており、ベランダでも、手軽にはじめられるようになっています。虫やにおいも心配ですが、専用のバッグ(上の写真の右、いまなら無料でついてきます)の口がしっかり密閉できるようになっており、事前に対策されているみたいです。

LFCコンポストのサイズだと、まずは2ヶ月間生ゴミを入れ続けます。そのあと3週間熟成すると、コンポスト化が完了します。できた堆肥は、土と混ぜればガーデニングなどに利用できます。

この1周期(約3ヶ月間)が終わったら、基材を新しく購入して(定期購入可能)、また生ゴミ処理を続けるといったサイクルになります。

期待していること・不安なこと

当初の不安は、「何を入れたら良いか!?」ってところです。LFCコンポストの場合は、LINEの質問窓口があるため、けっこう簡単に聞けます。これが便利。(昨晩も、「コーヒーの出がらしは入れて良いんですか?」と聞いておいたら、今朝「大丈夫です」と回答が来ていました)

その次の不安は、やはり、においや虫の発生ですね。こればっかりは一周やってみないと分からないし、夏場などを経験しないといけない気もするので、今後ですね。

期待は、家族(主に子供)に、ゴミの分別の癖がつくこと。いまやっと、「紙ゴミ」、「プラゴミ」、「それ以外のゴミ」と分別できるようになったため、その次は生ゴミ(欲を言えばコンポスト化できる生ゴミ)を自分で捨てられるようになることですね。

あと上手く堆肥ができたら、夏に向けてなにか野菜を育てられるかな。

成果が出たら、また書きます。

【子育て】育休4ヶ月目になりました

育休をとりはじめて4ヶ月目に入りました。自分に少しずつ変化がでてきたため、雑感としてメモを残します。

「育休」と短縮系で書きましたが正確には、10月中〜12月末は育児休暇。つまり、有給休暇や、過去に休日出勤をした代休をあてました。この期間は週に1〜2日程度は働いていました。本年の1月からは育児休業となりました。今回は長女のときと異なり完全に休業です。今の職業は、主夫です^^;

1日なにをしているか

1日平和な平日だとこんな過ごし方をしています。

  • 7時:起床
  • 7〜9時:朝ごはん作り、朝ごはん、長女の幼稚園送り
  • 9〜10時:買い物、掃除
  • 10〜12時:自由時間、次女の散歩
  • 12〜13時半:昼ごはん作り、昼ごはん
  • 13時半〜14時:長女の幼稚園迎え
  • 14〜16時:長女のお相手(外遊び、プリント)
  • 16〜18時:夕ごはん作り、夕ごはん
  • 18〜19時:次女の沐浴、長女のお風呂
  • 19〜20時:絵本を読み、寝かしつけ
  • 20〜24時:片付け、洗濯、自由時間

規則正しい生活。そして、とにかくルーティン。育児と家事中心の生活は、こんなにルーティンなんだと身にしみて理解できました。

最近は長女の寝かしつけを早くするようになったため、夜の自由時間がだいぶ確保できるようになりました。次女がぐずらない限りは、その時間は本を読んだり、映画見たり、プログラミングしたり、なにか勉強したり、過ごしています。

仕事のことを考えるか?

完全休業している今は、仕事のことは数%くらいしか考えなくなりました。(仕事が嫌いなわけではないですが)なんとなくデトックスというか、ファスティングというか、そんな気分です。あまりに仕事のことを考えなくなるので、ほかのいろいろなことに脳みそを使うようになりました。

最近脳みそに浮かぶこと

主に長女の子育ての悩み

よくある「ご飯を食べるのが遅い」という問題や、「お友だちと仲良くできるか」みたいなことや、健康や将来のことはぼちぼち考えます。

次女が産まれたばかりで、いろいろ遠くに連れて行ってあげられないのは心苦しいですが、近場をしっかり活用できたら良いな。

次女の子育て

次女の子育ては、まだ脳みそを使う時期ではなく、手・体力を使う時期なので、二人目という慣れもあり、実はそんなに大変ではありません(いまのところは…)。手がかからず、元気に育ってくれていることが嬉しい。

家族の食事のこと

食事は基本的には全部私が作っているのですが、朝食はいつも同じものを食べるとして、昼食と夕食を家族のために毎日考えなくてはいけないことが、どれだけ大変なことかやっと分かりました。1日の中でけっこうな頻度で夕食のメニューを考えています。次女を完母で育てていることもあり、母乳(乳腺)に良い食事をふまえたうえで。

といっても、別に苦手でも、嫌いでもないので、この頃は、「季節の食材を利用する」ことや、「世界の料理を作ってみる」こと、「美味しい材料を探し当てること」など、ちょっとしたテーマをすえてやっています。

土井善晴先生の「これでええんですわ」の気持ちと、Google先生が提示してくれるレシピで、どうにかやれるものです。

ゴミのこと、リサイクルのこと

慣れもありめちゃくちゃ忙しくない育休中に、丁寧な生活を定着したいと思い、手始めにゴミの分別をきちんとするようにしました。自分が住んでいる地域にあわせて、特に「紙ゴミ」と「プラゴミ」を、これまで以上に燃えないゴミから分別するようにしました。そういったことを始めると、この分別したゴミはちゃんと自治体によって処理されているのか、とか、分別できずに捨ててしまう生ゴミをどうにか活用できないか、とか、調べるようになりました。

その流れで、ちょうどPRを発見し、生ゴミの処理は前からやってみたかったコンポストに挑戦してみようかと思います。これです→家庭の生ごみがゼロに!?都市型コンポスト、販売開始:LFCコンポスト。サービス開始当初で混み合っていて配達が遅れているようですが、そろそろ届くみたいです。コンポストで生ゴミを処理し、それでできた土で簡単な野菜を育てられたら面白いな。

前の育休では「料理をする癖」が付きましたが、今回の育休では「ゴミの分別したり、なるべく捨てないようにする癖」が付きそうです。

仕事に近いインプット・アウトプットのこと

育自という言葉もありますが、休業といってもさすがに仕事に必要な力を鍛えることをゼロにすることはできません(する、勇気がありません^^;)。プログラミングしたり、調べたことをQiitaなどに投稿したり、ビジネス書読んだりということはコツコツしています。都合が合えばITの勉強会や、カンファレンスなども顔を出すのもありかな〜とも思います。ITの勉強会はオンラインでもありますし、以前と比べると家から離れにくくても参加するハードルがさがっていますね。

こういったことを考えながら過ごしている育休4ヶ月目でした。また書きます。