デッドライン読書会#12「みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 」の感想文

課題図書

 締切の日曜日がやってきました。第12回のデッドライン読書会(デッドライン読書会とは?)の課題図書は、「みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」」でした。

感想文

 界隈では「IT業界のサグラダ・ファミリア」と呼ばれたり、日本の全IT人材の1割が関わっていると言われた巨大プロジェクト(みずほ銀行システム統合)の記録です。2部と3部では、それ以前の大規模障害の記録が書かれています。実は「闘うプログラマー(過去に書いた感想はこちら→【読書メモ】闘うプログラマー)」のように、現場の人に着目した本を期待していたのですが、そうではなく管理者や経営者のレイヤからみたお話でした。

 そういった上位の話が多い中でも、「メイト」と呼ばれたチェンジマネジメント組織の活動は現場の方々が主人公として書かれており、とても臨場感がありました。メイトは、新勘定系MINORIを用いた新業務を、各営業店にむけて研修や教育などを行う事務サポートメンバーの方々の通称です。メイトは合計170名いたとのこと。驚いたことに自ら立候補した方が40名もいたらしい。新勘定系が定着したあとは、次世代店舗の開発など新しい領域で活躍する方もいらっしゃるそうです。システムの業務定着化を組織的にしっかりフォローできているのは、さすが銀行のシステム開発だなと感じます。

 もっと明確に知りたかったのは、この巨大プロジェクトの進捗管理はどうやって行われたいたのかというところです。請負構造のピラミッドが3次、4次と深いため、トップマネジメントが参加する進捗会でどの断面の進捗を報告することができたのだろうかと興味がありました。進捗管理ツールを関係社全部で共通化できていればやりようがあるでしょう。そうでない場合、それぞれのレイヤで報告書を作り、上へ上へと報告するといったことが行われていたんですかね。

 銀行の勘定系についての概要を知りたい場合にも本書は良いと思います。

  • 勘定系と情報系、対外はどのように連携しているのか
  • どういったベンダーが関わっているのか
  • システムとしてどういったリスクがあるものなのか

こういったことが他書と比べ、多く学べると思います。

次回(#13)

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